中松です。漫画、デススウィーパーの終わり方が
いくらなんでも雑すぎると感じました。
少しマニアックなんですが、
「デススウィーパー」という人の生死をテーマにした
漫画があります。知っている人いるかな?
生死、というからには人の死にざまもいろいろ出てくるのですが、
この漫画の場合は、「死体処理」を題材にしているのが特徴です。
孤独死、自殺、他殺などいろいろありますが、
遺体が発見されずにしばらくの期間放置されると、
死体は腐乱などして激しく損壊します。
警察等の然るべき機関が遺体を撤去した後も、
家やマンションなどの「部屋」には
亡骸が残した異臭、血や体液、毛髪などがあるわけです。
誰かが片付けないといけない、誰かがきれいにしないといけない。
そういった死体処理の仕事(正確には、死体のあった場所を清掃する)を
テーマにしている漫画が
「デススウィーパー」になります。
生死を題材にしている漫画は数多くありますが、
死体清掃といった切り口の漫画は私の知る限り
今までなかったので、その斬新さに興味を感じて読み始めました。
で、読んでみると非常に興味深い。
心臓ドキドキ、バクバクしながら読み進められる感じ。
えぐいのであんまり詳しく書きませんが、
浴槽で溺死して腐乱した死体の場合は、
浴槽にたまっていた水をすぐに抜いてはいけないと。
なぜなら、○○で排水管が詰まってしまうから、とか。
人間の体は死ぬと体内のバクテリアの影響で○○して、体液化するとか。
とてもじゃないですがここでは
書けないような内容や描写が繰り広げられる漫画です。
全5巻ですが、1巻~3巻の途中まではかなりグイグイきてました。
ただ、ここからが残念なのは、3巻の途中から
「一体どうしちゃったの…?」ってぐらいに、
漫画の世界観が大きく崩れていることです。
なんつーか、違う漫画になっているというか、
作者がもはや別人?になってしまったのか、
はたまた完全に投げて適当になってしまっているのか…。
何が真実は定かではありませんが、
まじでクソ漫画に
どんどんなっていくのです。
3巻、4巻とどんどんひどくなっていき、
最終巻とか圧巻ですよ。
もはや死体云々とかではなく、
(ネタバレ)まさかの大地震&津波で人類滅亡で幕を閉じました。
出だし好調だったけど、
途中からネタ切れとかで人気を落としていき、
打ち切りになってしまう漫画は多いですが。
ここまで幕引きがひどい漫画は
過去に例を見たことがありません。
この漫画が連載されていた
コミックチャージが約2年で廃刊となっております。
そのあおりを受けて掲載誌でもある「デススウィーパー」も
打ち切りせざるをえなかった状況があるとはいえ、
この終わり方はあまりにもひどいなー、と。
多分、序盤が面白かっただけに期待値が上がっていたんでしょうね。
死体清掃というテーマも斬新だし、絵もキレイだったので、
こっからいくらでも拡げている余地は残っていたのに。
死体現場を清掃するのがテーマなくせに、
「この漫画自体の死にざま」が
あまりに凄惨かつ、みじめさ極めるものでした。
一体、誰が清掃してくれるんでしょうか?
頭の中に残ったモヤモヤとともに、
キレイにするのは厄介な仕事になりそうです。