中松です。

アマゾンでキンドルコミックの新着を見ていたら
ランキング1位に進撃の巨人が来ていました。

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しかも、有料版、無料版の
いずれの1位も独占状態です。

有料版のほうは新刊16巻の
予約注文ということで、
予約が殺到して1位になっているのでしょう。

これは毎度のことなので
さして驚くことではないのですが、
注目すべきは無料版1位です。

 

なんと、進撃の巨人1巻を丸ごと
関西弁版にしたものが無料で公開されており、
これが堂々1位にランクインしているのです。

通常版の第1巻も同時に
いま無料で読むことができるのですが、
これは完全に戦略ですね。

 

第1巻通常版  ⇒ 新規狙い

第1巻関西弁版 ⇒ 既存ファン

 

これを同時に無料で仕掛けることで、
第2巻以上を読みたくなって有料で買う人が
一定数見込めるでしょうし、

また、今までコミック(紙媒体)で買っていた
既存ファン層が、キンドル版への移行、
あるいはコミックとキンドル版の両方を揃える人も
同じく一定数出てくることでしょう。

 

以前から、アマゾンのキンドルコーナーでは、
コミックの1巻を無料で読めるようにして、

それ以降読みたければ有料のほうに
誘導するというのは定番の手法でした。

 

しかし、新刊の発売タイミングに
既存1巻を無料公開し、

さらには、謎の関西弁版も
あわせて無料公開してくるのは
かなりユニークな販売戦略です。

大人気の進撃の巨人だからこそ、
許され、大胆かつ、注目される戦略です。

 

「進撃の巨人1巻 関西弁版」は無料とはいえ
キンドルでしか今のところ読めないので
これを読みたいがためだけに、

キンドル自体を購入して
初めて導入する人もいることでしょう。

さらっとやっておりますが、
これは何気に大掛かりなマーケティングの
匂いがプンプンします。

 

…それにしても、「進撃の巨人 関西弁版」表紙は
たこ焼き、お好み焼き、阪神、カニなど、
ふざけすぎです。

よくここまでやったものです(笑)