中松です。自分の中で今年一番ヒットの漫画は
僕だけがいない街です。
8月に入り漫画「進撃の巨人」の
実写版が映画で公開されたりと、
依然として巨人ブームが続いています。
進撃の巨人は
まだ1巻が出たばかりの頃から愛読していますし、
今も好きで読み続けています。
が、そんな巨人ブームの影で密かに
台頭してきている漫画があります。
※中松統計データ比較
けっこう有名になりかけているので
知っている人は知っていると思いますが、
「僕だけがいない街」という漫画です。
いま6巻まで出ており、噂では10巻までいかずして
キレイに完結するのでは?と囁かれているほど
非情に完成度が高い漫画です。
絵が割と万人受けするタッチなのですが、
言い方変えれば派手さもないですし、
劇的にウマイというわけでもないのです。
掲載されているのはヤングエースなので
青年誌カテゴリに分類されるのですが
少し子供じみたイラストは少年誌寄りの
印象を感じる人もいえるかもしれません。
しかし、その絵に似つかわしくないほどの
ストーリー展開や見事までの伏線の張り巡らせ方には
下手な小説を遥かに凌駕するものを感じます。
少しかわいらしさを感じる絵が
そのストーリーの怖さを逆に引き立てている感が
ありありと見て取れるのも面白い点です。
ネタばれするので
そこまでストーリーは詳しく書きませんが、
いわゆるタイムスリップ系に少し捻りを加え、
なおかつそこにサスペンス要素をふんだんに
盛り込んでいる内容となります。
よくある最も身近で信頼できる人間が
じつは犯人だった…という展開なのですが、
(あっ、ネタばれしてしまった笑)
それが明らかになるまでは、
分かっているはずなのに、
読者すらも真犯人がまさか犯人ではないと
頑なに信じ込んでしまっていたりと
作者の展開のうまさにはただただ脱帽です。
今年は進撃の巨人ブーム真っ最中ではありますが、
来年あたりは「僕だけがいない街」が映画化されたり
している可能性も十分ありそうだなと予想しています。
というか、映画化しやすいテーマですし、
漫画自体ももっとヒットするポテンシャルは
十分にあると感じています。
それにしても漫画は日本が世界に誇れる
一大カルチャーであると同時に
一大産業ですね。
漫画が豊かな国に生まれ
その言語(日本語)が母国であったことは
非常にラッキーです。