中松です。時間量頼みの仕事には限界があります。
「人より結果を出したければ、人より働け!」
こんなセリフを一度は聞いたことがあると思います。
事実、これは正しいです。
詳しくは「ランチェスター戦略」関連の
書籍などを読んでもらうと
理解が深まるのですが、
やったらやった分だけ成果が出るというのは本当です。
(実際は、倍働けば、倍以上の結果が得られます)
ただし、実はここに落とし穴が1つあります。
ぽっかり大きな落とし穴があいているので
気づかずに深みにはまる人は少なくないのです。
一体何か?というと
「時間量頼みの仕事には限界がある」
ということです。
確かに働いたら働いた分だけ成果は出ます。
倍働いたら、倍以上の結果が得られる可能性があることも
ランチェスター戦略からも明らかになっています。
ただし、そうはいっても行っている対象によっては
根本的に、時間量頼みでは
すぐに限界がきてしまうこともあるのです。
例えば、私は学生時代いろんなアルバイトを経験しましたが、
その一つにコンビニのアルバイトがあります。
時給がけっこう良いところで1時間1000円でした。
コンビニにしては上出来です。
ところが、もし仮に、このコンビニバイトで
月収100万円を目指そう!と考えた場合、
これは働きまくって、
時間を投入すればなんとかなるのでしょうか?
ここは理詰めでみていきます。
1日24時間×30日(1ヶ月)=720時間です。
仮に不眠不休で1ヶ月働いたところで
720時間×1000円=72万円です。
ですので、この条件では誰がどんなに頑張っても
「絶対に」月収100万円は無理なことが明らかです。
実際は、この半分、いや3分の1も稼ぐのが精一杯です。
(半分で36万円、3分の1で24万円)
つまりこの例からも分かるように
労働時間を投入すれば確かに結果(収入)は増えるのですが、
そうはいっても取り組んでいることによっては
「限界」がすぐ見えてしまうということです。
こういう場合は、時間量頼みに走る前に、
まずは根本の「時給」が高いものを選択する、
あるいはやった分だけ「時給」が上がっていくものを
選ぶ必要があるということです。
平成真っ盛りの現代にありながら
いまだに「働くことが美徳だ!」と
昭和染みたセリフを聞く機会も0ではないです。
私も働くことは好きなので
このセリフを真っ向から否定する気は毛頭ありません。
しかし、このセリフを吐く事で
「思考すべきことも放棄してしまっている」
それは何か違うだろうとも思います。
もし、いま頑張っても頑張っても報われない、
あるいはなかなか思い通りにいかない状況に
置かれている場合は、
根本の部分を今一度考えてみても
良いタイミングかもしれませんね。