中松です。従業員にうちの社長はバカだバカだといわれる
社長は本当にバカなのでしょうか?
私は外部の会社さんなどの被雇用者の方と
接触する機会はいまもたまにあります。
被雇用者=社員やバイトさんなど、いわゆる従業員のことです
で、いろんな方が当然いるわけなのですが、
今も昔も必ずといっていいほど
そのうちの一定の層が
「うちの会社の社長はバカだ!」と悪口を言います。
どこの会社にいっても、上を批判する人はいるわけですが、
その中でもトップである社長をバカだ、無能だと
批判する人もやはりある程度はいるわけです。
しかし、ここで少し気になったのが
「従業員にバカと言われる社長は本当にバカなのか?」
という点です。
私なりに掘り下げて考えてみました。
すると以下の4パターンの可能性があるのでは?
という事実が浮かび上がってきました。
パターン1、社長は優秀、悪口言っている人も優秀
パターン2、社長は優秀、悪口言っている人がバカ
パターン3、社長はバカ、悪口言っている人は優秀
パターン4、社長もバカ、悪口言っている人もバカ、みんなバカ
それぞれを見ていきましょう。
■パターン1、社長は優秀、悪口言っている人も優秀
このパターンの場合は、どちらも優秀なわけなので、
バカというよりは「方向性の違い」や「価値観が共有できていない」といった
考え方やビジョンの違いがそもそもの原因の可能性が高いです。
あとは「評価」に対して不満があるとかね。
優秀な人は自分が優秀であることを
自覚しているので(言葉に出す出さないは別として)
だからこそ、自分の考えや意見は通したくなるものですし、
自分のことを評価して欲しい気持ちも強くなるものです。
けっこう厄介なケースですが、こういう場合、結局のところ
本当に優秀な従業員であれば、独立やあるいは転職といった
選択をする可能性が高いといえます。
まぁ、そうなりますよね。
本当に優秀であればずっと雇われていなくても
自分の力で戦っていけるわけですから。
■パターン2、社長は優秀、悪口言っている人がバカ
このパターンはけっこうありがちです。
社長自身も優秀で、事業の仕組みや作り方なども秀逸。
単に、その仕組みを理解できない従業員のほうがバカ。
そもそもその仕組みの恩恵のおかげで、
バカでも給料もらえているのに、
それにすら気づいてない感じです。
少数精鋭スタイルの小規模な会社であれば、
こういう人はさっさと辞めてもらえるのですが、
大きいところだとコンプライアンスとか
あるので難しいかもしれません。
「俺に社長やらせれば~、うんたらかんたら~」とか
場末の酒場でクダまいているおっさんに多そうです。
あんたじゃ、無理だYO!
■パターン3、社長はバカ、悪口言っている人は優秀
次に、社長がバカなパターンを検討します。
バカなのに社長できるの?と思うかもしれませんが、
状況によってはバカな社長も十分考えられます。
2代目、3代目の跡継ぎ社長とか
あるいは、全額出資者がいて、
完全なる雇われ社長のケースなど。
こういうケースでも優秀な人はもちろんいっぱいいますが、
バカな社長が多そうなのもこのパターンといえます。
※創業者社長でちゃんと利益出せている人は
基本的にみんな優秀です。でないと利益出せないし、潰れます。
こういう社長がバカだけど、
その下についている社員は優秀なんて
ケースもやはり考えられるわけです。
これは一番ストレスが溜まるというか
歯がゆい気分を味わうことになるかもしれません。
パターン1と同様に、根本的な解決策としては、
やはり「外」に活路を見出すしかないかもしれません。
■パターン4、社長もバカ、悪口言っている人もバカ、みんなバカ
一応オマケとして書いておくと、
最悪なのがこのパターン。
社長もバカ、社員もバカ。
みんなみんなバカばっかのパターンです。
放っておいても潰れます。チーン。
というわけで
「従業員にバカと言われる社長は本当にバカなのか?」
を、私なりに4パターンで検証してみましたが、
実際に、社長がバカなケースもあれば、
そんなことはなく、社長は優秀なのにバカと言われてしまう
ケースもあるようです。
いずれにしても
社長のことをバカだと言っている暇があったら、
自分自身でやるべきことやできることを
考えたほうがよほど有意義な気がします。
結局は成功法則の1つでもある
「他人を変えるよりは
自分が変わったほうが遥かに楽だし早い」
なんかここに繋がってくる気がしました。
■追伸
いや~、優秀なのにバカって言われるのは
勝手に言わせとけばいいって感じでまだ許せますが、
自分バカで、下にまでバカって言われたら
もうなんつーか逃げ場なくて死にたくなりそうじゃないですか?
パターン3、パターン4にならないように
私自身も精進してまいります。