中松です。日本語力を高めると有利になります。
つい最近、実際にあった話しなんですが
ツール開発のために何人かの
プログラマーさんに提案見積をしてもらいました。
その際に、よさげな方が二人いました。
・Aさん
ツール開発のベテランで経験も豊富。
対応できる言語も多数でかなり腕がよさそう。
ただ、メール等のやり取りをしていると
どうも日本語が少し弱い。
言い回しが分かりにくかったり
何を言っているか不明確であったり。
根気よくやりとりすれば意思の疎通はできるのだが
サクサクはいかない感じ。
・Bさん
ツール開発暦そこそこ。対応できる言語も普通。
プログラムの腕だけ比べると
おそらくはAさんよりも落ちると思われる。
ただし、日本語力が極めて高い。
文章を使う機会が圧倒的に多い私ですら
驚いてしまうほど
分かりやすく明快な提案内容。
少し悩んだのですが
私は「Bさん」にツール開発を依頼しました。
理由としては、腕はAさんのほうが良いのだろうけど、
だからといってBさんの腕もそこそこで問題ないレベル。
とりわけ開発を希望しているツール自体が
簡易的なので高度な知識や言語は不要のものだった。
それを踏まえると、
やりとり(コミュニーケーション)や
意思の伝達がスムーズな人のほうが望ましかったわけです。
結果として、Bさんを選んで大正解。
依頼から納品まで本当にストレスなく
サクサクと対応していただけて感謝です。
日本語力を高めよう
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今回の話で一体何がお伝えしたいかといいますと
「日本語力」です。
我々日本人の母国語はいうまでもなく
日本語になります。
国民全員が日本語を話せます。
ところがです。
その日本語のレベルは
人によってバラバラです。
伝えたいことを分かりやすく明快に伝えられる人もいれば、
何が言いたいのか分からない人、何を言っているのか意味不明な人。
同じ日本人で同じ日本語を使っているのに
驚くほどいろんな人がいるわけです。
細かく言えば
話す場合、書く場合などにも分けられるのですが
どちらの場合でも
日本語力が高い人はとにかく有利です。
今回の場合などはまさにその典型例。
だってプログラムの腕だけみれば
Aさんのほうが上なんですから。
しかし、プログラムだけでなく
日本語力が高いBさんのほうが
選ばれて仕事をGETできるわけです。
言い換えると、特定の知識やスキルがどんなに高くても
日本語が弱いと、それを十二分に活かすことができません。
一方で、少しぐらいスキルや経験が拙くても
日本語能力が高いと
いろんな場面で有利で得するわけです。
コミュニケーション能力といった言葉でも言い換えられるかもですが、
日本語力が高くて損することはないわけです。
というわけで
この機会にあなたも自分の日本語力について
考えてみてもよいかも知れません。
私自身も他人事ではなく
例えばいま書いている記事を取ってみても
分かりやすく書ければ読んでくれている人の役に立ちますし、
訳が分からない書き方をすると
読み手が離れていってしまうわけですから。
いろんなことを勉強するのは良いことですが
じつは一番役に立つのは日本語(母国語)を
高いレベルで使えるようになることかもしれません。