中松です。今日のコンテンツは
「知られざる借金のメリット」になります。
先日、書いた借金ネタが好評でした。
参考記事:賢い借金、バカな借金
http://www.nakamatsu.org/archives/6837
今回も借金絡みのお話をします。
ズバリ「知られざる借金のメリット」です。
これも具体的な金額シュミレーションを
交えながらお話をしたほうが分かりやすいです。
例えば、1000万円を借入期間1年、金利1%で
借りたとします。(今回は、元金均等返済を採用)
この場合って、トータルの利息は
どのくらいになると思いますか?
1000万円借りた場合の利息です。
結構な金額だと思いますよね??
でもね、じつは…
たったの「約5万円」です。
1000万円を借入期間1年、金利1%で
借りた場合の合計利息って「54,161円」です。
表にすると下記です。
(文字化けしないといいのですが)
返済回数 返済額 元金分 利息分 借入残高
1 841,666 833,333 8,333 9,166,667
2 840,971 833,333 7,638 8,333,334
3 840,277 833,333 6,944 7,500,001
4 839,583 833,333 6,250 6,666,668
5 838,888 833,333 5,555 5,833,335
6 838,194 833,333 4,861 5,000,002
7 837,499 833,333 4,166 4,166,669
8 836,805 833,333 3,472 3,333,336
9 836,110 833,333 2,777 2,500,003
10 835,416 833,333 2,083 1,666,670
11 834,721 833,333 1,388 833,337
12 834,031 833,337 694 0
この利息分の「54,161円」は
経費計上できます。
当たり前ですが、元金は計上できません
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
分かりやすいように借入期間が短い場合を
シュミレーションで出しました。
しかし、長期間で借りた場合も考え方は同じです。
利息分は経費計上できる、と。
「上手に」借入できると
いろいろメリットがあります。
・キャッシュフローが良くなる
・金融機関との付き合いが深まる
・成長スピードが速くなる(有効活用できるのが大前提)
・利息分は経費計上できる(上記で書いた例を参照)
このあたりでしょうか。
金融機関との付き合いは
何気に大きなメリットかな?と思います。
例えば、まったく借り入れが必要でない会社さんでも、
付き合い程度でいいので、1000万円ぐらい借りときます。
都市銀行、地方銀行、信用金庫、日本政策金融公庫系列など、
信頼性の高い金融機関であれば、
借入期間1年、金利1%台でいけます。
場合によっては1%切ります。
(会社が黒字かつ収益出しているのが前提)
で、まったく使わなくていいので、
1年できっちり返済します。
※決算書に残したくない場合は
期首に借りて、期末で完済にするのがオススメ。
当然、返済期間は1年になりますけどね。
返済といっても、借りたお金に一切手を付けなければ、
上記の利息分だけプラスして払えばいいので難なく返済できます。
1000万円借りたとしても、一切手を付けなければ、
そこにプラス5万円ぐらい入れておけば
1年後には自動的に返済完了。
あなた「それって意味あるんですか??」
と思うかもしれませんが、意味が実はあるんです。
なぜかというと、
金融機関からの「信頼がアップ」するからです。
金融機関「この人(この法人)は貸したお金を滞りなく返してくれた。
信頼できるから、より大きな金額を、好条件で貸してあげよう!」
という姿勢に変わるわけです。
金融機関からしても、いきなり大きな金額を貸してくれ!
という法人(もしくは個人)よりも、
過去に取引があり、信頼があるほうを優遇します。
いまは借り入れの必要がないとしても、
この先に大きな事業に挑戦したくなる時が来るかもしれません。
あるいは、いまは業績が順調でも
今後、ピンチな時が訪れるかもしれません。
そんな時に備えて余裕のある今だからこそ、
いざという時に使える金融機関を開拓しておく。
これは会社経営者としては
一つの備えとして有効な戦略なのではないでしょうか。
いまは業績が順調だから
「借入する必要はない!」で一蹴してしまう。
それで「金融機関を使える力」を
養わないのは違うのでは?と個人的には思います。
…とまぁ、偉そうに書いてきましたが、
私も金融機関の勉強を始めたのは
10期目突入した今期からなんですけどね(笑)
幾つかの金融機関の担当者さんと会いましたが
決算書見せると、例外なく褒めてもらえます。
あくまでも数字を見ただけの褒め言葉ですが、
それでも嬉しいものです。
と、同時に、どんだけ他の会社は
ダメなんだよ、とも感じます。
儲からないことをやっても儲かりません。
天才以外は、センスではなく学習が必須。
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参考になれば幸いです。