中松です。今日のコンテンツは
「老人にこき使われました」になります。
最近、少量の荷物を運ぶ機会がありました。
自分一人でやっても
できる量ですがめんどい。
だからといって引っ越し業者を
使うほどの量でもないし、
どうしようかな、という感じ。
そんな折に「赤帽」をふと思い出しました。
使ったことがある方もいるかもしれませんが
作業員1人が軽トラに乗ってきてくれて
いろいろ手伝ってくれるサービスです。
そこでネット検索したところ、エリア対応してくれる
赤帽がいくつかヒットしました。
普段は何をするにしても
ネットのフォームからの
問い合わせが多いですが
今回みたいなケースでは「電話」のほうが
サクサク進むのでコールしてみました。
そうすると、年配の男性と思われる方が
電話口に出ました。
ぶっきらぼうな感じですが
意思の疎通は問題なく取れ
3分ほどで日時、値段まですべて確定。
サクサクでした。
事前見積とかいらないぐらいの
少額なのでスピーディー。
で、当日を迎えました。
見覚えのある「赤帽」と書かれた
懐かしの軽トラがやってきました。
心なしか少しワクワク。
ところが、ここで予想外の展開が…
軽トラから降りてきた男性が
「おじいちゃん」でした(笑)
えっ?!と思うぐらいの
おじいちゃんで、しかも小柄。
荷物運べるの?って位のレベルです。
電話口で年配な感じはしてましたが
せいぜい60歳前後ぐらいと思っていたのですが
予想を遥かに超えてきました。
中松「こんにちは。(カンタンにやりとりした後に)
おいくつなんですか?」
おじいちゃん「いくつに見える?」
中松「(あ~、めんどいなこの焦らしと思ったので
若目に言ってあげず、見たまんまで回答)」
70ぐらい?」
おじいちゃん「73歳」
んー、高齢化社会を
目の当たりにしました。
それどころか赤帽のおじいちゃんは
運ぶ荷物の量を見るなり、
私の目をじっと見てきました。
そして、こう一言。
おじいちゃん「手伝って」
いやいや、すごい(笑)
運んで欲しいから呼んだわけで
そのためにお金も払うわけです。
ところが客に向かって
「手伝って」とさらっと言いました。
あまりに当たり前のように言うのと
あまりに老人すぎるのと
あまりにこの展開が面白かったので。
中松「、、、よし、手伝います!」
というわけで、おじいちゃんと一緒に
荷物を軽トラに積み込み運びました。
学生の引越アルバイト君なみに
私、動きました。
ただ、意外だったのが
おじいちゃんは動きはゆっくりながらも
「器用で力持ち」だった点。
73歳のくせして、荷物運びながらも
ブルトゥース付きのイヤホンで
着信があると対応しています。
そういえばおじいちゃん
ホームページも持っている訳なので
ITを使いこなせているわけです。
30キロぐらいの金庫が1つあり
搬出の時は私と一緒に運びましたが
搬入の時は余裕があったのか
一人で持ち上げて運んでいたのには驚きです。
てか、最初から全部1人でやってくれよ(笑)
皮肉なことにおじいちゃんと
私のタッグは相性が良かったようです。
初対面、かつもう二度と会うことは
ないであろう2人。
しかも年齢差は親子ほど
離れた約40歳差。
それにも関わらず
「奇跡の阿吽の呼吸」を発揮。
搬出→移動→搬入まで
わずか30分で終了。
私はめちゃくちゃ手伝ったわけですが、
おじいちゃんは値引きする素振りは
微塵も感じさせず。
事前に知らされていた「満額」を徴収し、
空の領収書を置いて、颯爽と去っていきました。
というわけで「老人にこき使われた」わけですが
ぜんぜん嫌な気分にはならなかった話でした。
いやー、面白かった。
あのぐらいの図太さは
これからの日本で生き残るには
必要だと感じた次第です。
中松「赤帽、何年ぐらいやってるんですか?」
おじいちゃん「最近だよ、”ほんの20年”」
…ぼけをかます余裕があるなら、
最初から全部1人でやってくれよ(笑)